[No.53]まどかぴあ、全国公募のアート展
更新日2015年07月12日
お元気ですか!
博多は祇園山笠で大にぎわい、季節は本格的な夏に向かっています。
まどかぴあは、今爽やかな“アートの風”で皆様をお待ちいたしています。
飾り隊の皆さんによる七夕飾りの横の大きなガラス面に、ワークショップで子どもたちが描いた壁画が七夕気分を盛り上げてくれています。ギャラリーモールで立ち止まって大きく見上げてみてください、きっと笑顔になりますよ!
そして、多目的ホールでは「アートビエンナーレ2015」の入賞・入選作品展覧会を開催中です。(12日まで)アートのまどかぴあの原点は池田満寿夫初代館長、このまちから新しい芸術の発信をと開館当初から開催しているものです。ネーミングもこれまでの「総合美術展」から「大野城まどかぴあアートビエンナーレ2015」として新しく生まれ変わったもので、全国から278点もの作品の応募がありました。平面、立体さまざまな作品の中から選ばれた50点が展示され、多くの方々が会場でじっくり作品に向き合ってくださっています。
5日(日曜日)の大ホールでの表彰式には受賞者の方々が、県内は勿論東京、愛知などからご家族とともに参加してくださいました。引き続き、審査員の3人の先生方とのギャラリートークを行いましたが、作品の向こう側まで心が届くような素晴らしく贅沢な鑑賞の時間でした。大野城まどかぴあ大賞に輝いた埼玉県の十時宏之さんをはじめ入賞6人、入選21人の方々、そして来場者の皆様方とともに作品の前でそれぞれの作品について審査員の先生方のコメントを頂くものですが、和やかで、ちょっと哲学的で、しかもピリリと身の引き締まる思いのするようなトークが繰り広げられました。
「制作の動機とはなにか」ということを大切にしながら作品にコメントをしてくださった池田良二先生(武蔵野美術大学教授)のことばは作者へ大きなメッセージが含まれていて、次なる作品を生むためのパワーになったことでしょう。
海老塚耕一先生(多摩美術大学教授)の穏やかな表情から発されることばはまた奥深く「作品を耕してほしい」という激励が常に含まれていたような気がします。額装などの具体的なアドバイスもあり会場に集まった作者たちの頷きが印象的でした。
安永幸一先生(福岡アジア美術館前顧問)は「私はこの作品を大賞にと思いましたよ」などとストレートに表現されたり、作者に「どれくらいの時間がかかりましたか?」などの質問もあって、印象的なコメントが心に残りました。
3人の先生方のパーソナリティを感じさせることばが会場の作品に息を吹きかけたようで、作品を見る目がさらに変わってしまったから不思議です。