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館長の部屋

[No.52]鴈治郎さん

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[No.52]鴈治郎さん

更新日2015年06月01日

みどりが日に日に濃くなり、雨の季節を迎えますね。

お元気ですか!

 

まどかぴあもイベントが目白押しで職員は皆大忙し、しかし、お陰さまで充実した日々を送っています。

 

5月16日の水戸岡鋭治さんの講演会は早々にチケット完売で大好評、「素晴しかった!」「続きを是非聴きたい!」という声に包まれました。映像とともに本物のデザインの大切さをしっかりと語って下さいました。それは未来を生きる子どもたちへの大きなメッセージになるのだということも強調されました。

ご自身の手書きのデザイン画からその作品の数々、会場はシーンと静まり返って“水戸岡ワールド”に引き込まれてしまったのです。「800人もの方々の前で話をするのは始めてだから・・・」と仰りながらも、そのお話は尽きることなく、時間が足りなくなってしまいました。JR九州のクルーズ列車「ななつ星」の映像を見ながら、その素晴しさにため息をつきながら乗ってみたいという夢がまた大きく膨らみました。

今や、日本中からのオファーがあり大変な忙しさだそうですが、その穏やかな表情と謙虚なお人柄が会場の方々を包み込み更にそのファンが増えたことでしょう。

そして、27日には6月博多座での襲名披露を控えた中村鴈治郎さんのトークショーを開催することができました。

まどかぴあの財産のひとつである本式の能舞台、その舞台上での素踊り「七福神」長唄連中に会場からは感動のため息が…。6月の博多座に出演なさる素晴しい地方さんによる長唄、三味線、そして、鴈治郎さんの踊りは私たちに本物の素晴しさを教えて下さいました。

トークでは鴈治郎さん自身の幼少時代からご家族のエピソードなど次から次へ…、私は仕事を忘れて聴き入ってしまうような楽しい時間でした。

襲名披露の博多座の演目を昼の部から夜の部までしっかりレクチャーして下さって、「昼にも夜にもどちらにも行きたくなった。どうしよう…」と皆さんが仰ってました。本当にわかりやすく楽しい博多座大歌舞伎になりそうです。

 

鴈治郎さんが最後に皆さんに仰ったことは「歌舞伎を勉強して観に行こうなんて言わないで下さい。江戸時代は最高の娯楽だった歌舞伎、みんなが楽しく客席で食べたり喋ったりしていたのですよ。イヤフォンガイドを聞きながら、ゆっくり楽しんで下さいね」と。

そうです、6月の博多座大歌舞伎はゆったり気分で。

「播州皿屋敷」「連獅子」「曾根崎心中」「ぢいさんばあさん」「芸道一代男」、そして「口上」はその日まで誰も聞かないとか、楽しみですね。

 

5月はお二人の素晴しい文化芸術を感じさせて頂き、私自身も満足感で胸がいっぱいになりました。

 

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