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2021年09月

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2021年09月

[No.124] 長月、虫の音、お月さま

更新日2021年09月01日

お元気ですか!

いかがお過ごしでしょうか。

 

長かった8月の雨、新型コロナの感染拡大、先の見えない日々の連続で気持ちは萎むばかり、「いつになれば普通の暮らしができるのでしょうか」という声が重なって聞こえてきます。

少しでも明るい兆しが見えることを祈るばかりですが、新型コロナはデルタ株に置き換わって感染状況が変化しておりこれまで以上に子どもたちの感染や家庭内感染への不安が広がっています。その上、ブレークスルー現象などワクチン接種後の不安も付きまとい緊張感に包まれる日々です。

メディアから届く東京2020パラリンピックの選手たちの活躍に力をもらいつつも、アフガニスタン情勢など様々な面で不安材料を抱えた状況が続いています。

 

虫の声を聞きながらも、何だかため息の多い秋の始まりです。

 

心の中に少しでもパワーをと思って、本屋さんに行きました。

手にした中の1冊、樋口恵子さんの『老いの福袋』、88歳の樋口さんからの88の体験的メッセージです。「老いるショック!」の数々を読みながら、笑いました、考えました、そして、学びました。年を重ねるということは初めての体験の連続、確かにそうですね。それを樋口さんらしい知恵とユーモアでくぐり抜ける逞しさ、まさに「ローバは一日にしてならず」なのです。

人生100年時代を生きる人に勇気を与えるエッセイは深くて面白い!

「老年よ、大志とサイフを抱け」「見果てぬ夢を見るのは、老人の特権です。未来を夢見て、夢を語れば。きっとその夢を継いでくれる人があらわれます」等々、読めば納得することばかり、気持ちが少し前に向き始めました。

 

樋口さんは、随分前にまどかぴあの男女共同参画講演会で来ていただいたことがありますが、高齢者問題を含め社会が抱える様々な課題に向けて力強い発信を続けておられます。“88歳の現役”に改めて感動しました。

 

まどかぴあは緊急事態宣言の発令により臨時休館中ですが、職員一同様々な研修や準備を重ねながら開館に備えています。新型コロナが収束に向かい、安心して皆さま方をお迎えすることができますようにと願いながら。

 

新型コロナ感染対策とともに、どうぞお元気にお過ごしください。

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