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2020年04月14日

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2020年04月14日

[No.106] まどかぴあも、休館となりました

更新日2020年04月14日

お元気ですか。

新型コロナウイルスの感染拡大の中、国の非常事態宣言の翌日4月8日から、まどかぴあも休館とさせていただいております。様々な面でご不便をおかけ致しますが、ホームページの各担当部署からのメッセージにお目通しいただきますようお願いいたします。

がらんとした館内を歩きながら、初めて味わう寂しさと不安とやり切れなさに包まれています。早く、収束に向かいますように、効果のあるお薬やワクチン開発が進みますようにと祈りながら。

 

日々、刻々と変わる状況の中で、落ち着いて行動しなければと自分自身に言い聞かせつつ過ごしています。そんな中、身の回りから聞こえてくる声は様々です。

「子供たちのストレスが限界です、そして母親の私も疲れて」「仕事は休めない、しかし、感染が怖い」「施設に預けている親に会いたいけれど会えない」などなど、本当に悲痛な叫びばかりです。しかし、ここは、我慢したり耐えたりしながら、ともに乗り越えなければなりません。

そんな時に、一番心に効くのは誰かとつながっているという安心感です。「大丈夫?」「元気?」「頑張ろうね」「何かあったら連絡してね」、そんな言葉にすがるように暮らしています。会えなくても、友人との長電話がビタミン剤のように効くものだということもわかりました。

 

このところ、様々なメディアからの情報に敏感になっていますが、ドイツのメルケル首相の支持率が64%にはね上がっていると新聞で知りました。国民への語りかけが国民の心を捉えたのだというのです。心を一つにしてというメッセージに加えて、医療従事者への感謝、そしてスーパーマーケットで商品を並べてくれている人への感謝も忘れてはならないという言葉、私も深く感動したものです。目に見えないウイルスに立ち向かう不安、先が見えない不安、そんな中で一筋の光を求めて過ごす日々だからこそ、リーダーの語りかけるような言葉が人々の団結力に繋がるのだと思います。

 

私自身、ほとんどの仕事が中止や延期となり、家にいる時間に何をしたらよいかと考え込んでいます。本をたくさん買い込んではみたものの、今、できること探しの真最中です。

 

ニュートンはペストが大流行してケンブリッジ大学が休校になった時、故郷で時間を過ごす中、微分積分と万有引力を発見したと聞きました。ニュートンにはなれませんが、私たちにできることは、何なのか、落ち着いて思索の時間を持つことも必要なのかもしれません。

 

知り合いのドクターに「兎に角、ちゃんと食事をして、十分睡眠をとって、しっかりしっかり手を洗い続けることです」と言われました。

どうぞ、みなさま、呉々もお元気で、この時期をお過ごしください。

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