2018年06月
更新日2018年06月12日
お元気ですか!
雨の季節になると、昨年の九州北部豪雨の惨事が蘇り、胸が痛みます。
どうぞ、今年は穏やかにと、祈るばかりです。
そして、どこにでも起こりうる雨の被害、防災意識をもって、この時期を過ごさなければなりません。
まどかぴあの図書館の情報誌パララ、お読みになったことがありますか?
その内容は、図書館の担当者らしい編集でいつも深い感動を覚えるものです。
今回、その片隅に松尾芭蕉の句がありました。
紫陽花や 藪を小庭の別座敷
お好きな紫陽花を眺めながら、この鬱陶しい時期を乗り越えてください。
ところで、先月の中村獅童さんのトークイベントには、たくさんのお客様にお越しいただき有り難いことでした。
満席のお客様を前に獅童さんはしっかりと歌舞伎への思いを語り、伝統を重んじ、革新を求めてという姿勢が伝わったことでしょう。
病を乗り越え、かわいいお子さんの誕生という人生ドラマの中で、獅童さんは様々のことを考え、更なる意欲に満ち溢れている様子がその横顔からよみとれました。
獅童さんの三味線の先生 松永鉄九郎さんは、歌舞伎の情景を作る音の世界を繰り広げてくださいました。
雪が降る、川が流れる、お化けが出る…などなど。
その情景にどれほど「音」が大きな力を持っているのか、そのことがとてもよく分かりました。8人の長唄、鳴り物の方々による「越後獅子」は素晴らしいものでした。
そして、獅童さんによる舞踊「雨の五郎」は素晴らしく、獅童さんファンで何回もこの舞踊を見ているという方に「これまでで一番良かった!」と言わせるほど力が入ったものでした。
トークの中で、会場の皆さんに「今回、僕の妻と子どもが一緒です、あそこに…!」と、大ホール後方の親子室を指さした瞬間、一斉に会場の視線が後方へ。
後方席の方が「ラッキーだった!」と喜んでくださいました。
「こんな素敵な皆さんと、いい舞台、また来ますよ!」という獅童さんの言葉と、アンケートの「大変良かった!」にほっとしたことです。
11月は博多座で尾上松也さんと一緒に「あらしのよるに」の公演。また、楽しみがふえました。