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[No.84]光の春

更新日2018年02月23日

今年の冬はとても寒かったですが、お元気ですか?

まだまだ、インフルエンザの流行は続いているようですから、お気をつけ下さい。

この時期に何故入学試験があるのかしら…といつも思いますが、今年も悲喜交々の合格発表の光景が繰り広げられています。私自身の、上手くいかなかった不合格の日の辛さや、子どもの受験結果を聞いた公衆電話の場所やその感触まで蘇ってくるこのごろです。

 

先日、芥川賞の発表を一気に読みたくて、文藝春秋を手にとりました。その中に、ユニークですごい子育てをした二人のお母さんの対談が目に留まったのです。タイトルは「わが子全員を名門大に入学させるまで」、アメリカ屈指の名門大学といわれるスタンフォード大学に3人の子どもを入学させたアグネス・チャンさんと、『子育て絶対にやっていけない35のこと』の著者で4人の子どもを東大医学部に合格させた佐藤亮子さんの孟母対談です。

 

まあ、お二人の母親としての様々な努力に驚きながら読んだのですが、ひとつ大きく心に残ったのは“本”についてです。どちらも、とにかく一所懸命お子さんたちに本の読み聞かせをされたということです。佐藤さんは3歳までに1万冊到達を目標に読んで聞かせたとか、「一日に10冊読めば3歳で1万冊になる」ということなのです。絵本は2、3分で読めるから大丈夫だとか、なるほど!と思いました。

アグネス・チャンさんも「勉強が好きな子にする第一歩は、本が好きな子に育てること。文字を読むのが好きな子は教科書を読むのも苦にならない」と、お子さんたちにたくさん絵本を読んで聞かせたそうです。アグネス・チャンさんは東京で家を探すとき、図書館が近いことを条件にしたそうです。まさに孟母三遷です。

お二人の対談を読みながら、納得しました。

読書の中から学ぶこと、その奥深さを子どもの頃から大切にするということなのですね。まどかぴあ図書館から、大きな袋一杯に本を抱えてお帰りになるお父さんやお母さん、そしてお子さんたちの姿が重なりました。その後ろ姿は、ほのぼのとしていてとてもいいものです。

 

まどかぴあ図書館は、貸し出し册数を同じ規模の施設で比べると全国トップクラスとか、本当に多くの方々に利用して頂いています。この図書館の本が子どもたちの明日を育んでいると思うと何だか力が湧きますし、私たちおとなももっと読書を!と思ったことです。

 

光の春、輝き始めた日差しの中で、本を楽しんで下さい。

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