2016年03月
更新日2016年03月22日
お元気ですか!
まどかぴあは20周年!新しい年度に向けて、職員一同張り切って歩みだしています。
さまざまな事業を繰り広げてまいりますので、ご期待ください。
さて、先日男女平等推進センターアスカーラの後援事業「男女共同参画フォーラム」が開かれました。これは実行委員会形式で行うもので、大野城女性の会の皆さんが中心になって準備がなされ、当日は多目的ホールいっぱいの参加者の方々で大盛況、熱気にあふれるフォーラムになりました。
基調講演は内閣府男女共同参画局の武川恵子局長が「第4次男女共同参画基本計画」について詳しい資料とともにわかりやすく話をしてくださいました。今回の計画は様々な分野で成果目標の数値が掲げられ、具体的な取り組みに向けての動きがわかりやすいものになっています。我が国の現状とともに今後の取組についての話の中では、ワーク・ライフ・バランスの取り組みの必要性や男性中心の慣行の見直し、保育の充実などについて改めて考えさせられるものでした。
パネルディスカッションの出演者は北九州市の芳野病院の院長 芳野元さんとTOTO株式会社の総務課長植野雅子さん、コメンテーターは武川局長です。
結婚後すぐにアメリカでの生活だったという芳野先生はパートナーとの暮らし方も含めて、病院での女性活躍推進の取り組みはとても早く、多様な働き方の実践に取り組まれました。今、病院では57種類の勤務形態があるそうで、男性の育休取得10%、働き方の重要性は「量」ではなく「質」なのだと力説されました。
TOTO株式会社でダイバーシティ推進の分野で頑張ってこられた植野さんは、素晴らしいトップのことばを引用されました。2代目社長の百木三郎さんの「良き品質を作る前に、良き人を作るのが理想」、現喜多村社長は「自分はこうしたい、ああなりたいという意志があって初めて、人間は変わることができます。そのために、今の自分には何が足りないのかを見つめ、ピースを埋めてほしい」と。トップの考え方が社員の心に響くこと、そして会社全体が変わっていくのだということがよくわかりました。TOTO Way、その中での女性活躍推進は着実に実を結び、上司を含めた研修も重ねながら女性管理職比率目標「2017年度に10%」を掲げてプログラムは動いているということです。
どちらもお手本になるような動き、説得力のあるものでした。芳野先生は「イクボスアワード2015グランプリ」「ワーク・ライフ・バランス大賞」「キャリア支援企業表彰 厚生労働大臣表彰」を受けられ、ますます病院経営のモデルとしての動きに注目が集まりそうです。
武川局長は「2人の子育てをしながら仕事を続けられたのは、四国に住む両親が東京に来て支えてくれたから…」とキャリアの積み重ねのそばに“祖父母力”があったことをそっと語ってくださいました。
「男女共同参画が中々進まないのはなぜでしょうか?」という問いに、
「男性が、もっと変わらなければ!だめですよ!」とこたえられた芳野先生の声に会場から大きな笑い声が起こりましたが、ともに考えることがたくさんありますね。そして、ともに行動に移していかなければなりませんね。
「いやあ、考えさせられたね。ワシももっと女房とのこと考えなければならんなあ」と
つぶやかれた区長さんの表情が印象的でした。“早く気付いたもの勝ち”といわれます。
このようなイベントの積み重ねも気持ちの風を起こしてくれるものだと思います。