2015年09月
更新日2015年09月25日
お元気ですか!
稲穂が頭を垂れ、柿の実の色づきに季節の移り変わりを感じています。
友人が「秋はあまりにも足早だから、ちょっと、心さびしいな」とつぶやきました。加齢とともに考えることも多くなり、そのことばに何となく納得したことです。
私は心さびしくなると、寄り添ってくれそうな本を探しに出かけることにしています。その本の中から、心に効くことばを探すのです。本当によく効くことがあるのですよ。
もの想う秋、まどかぴあ図書館で心の棚卸し、という時間はいかがでしょう。
さて、「おとなの楽校」3間目のレポートをお届けします。
九州大学リハビリテーション部診療准教授、そして、現在は佐賀整肢学園こども発達医療センター副院長の高杉紳一郎先生は笑顔の講義で私たち受講生にロコモ予防を説いてくださいました。本当に楽しい時間で、あっという間に私たちの「やっぱり、動かなければ!」という気持ちを刺激してくださいました。
タイトルは「ロコモの予防で健脚長寿!~働く喜び・動ける幸せ~」。
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)、運動器の障害によって動けなくなることがないように、とにかく“心スイッチ”を入れて運動習慣の継続をしましょうというお話です。
日本は世界一の長寿国、男性80.50歳、女性は86.83歳、しかし、健康寿命はそれより9年から12年短いということですから、その期間をどれだけ自立して暮らすことができるかということが命題なのです。やはり、体を動かすことが大切「今より10分多く体を動かそう」が第2次健康日本21のスローガン“+10”なのだそうです。
65歳以上で40分、65歳未満で60分の運動が目標だとか。少しほっとしたのは、運動時間は小刻みで大丈夫ということ、ちょこちょこ動くことでいいそうです。続けて30分の運動は大変だけれど、小刻みに10分、10分、10分で大丈夫だということですから、気づいたときに動く、動く…ということです。
女性は男性に比べて骨折が2倍以上(85歳以上の調査)だそうですから、注意と努力が必要ですね。転倒予防によい食べ物はレバー、ウナギ、干し椎茸、きくらげ、鮭、カツオなど(含ビタミンD),ブロッコリー、芽キャベツ、納豆、モロヘイヤ、小松菜、ほうれん草など(含ビタミンK)だそうです。
ロコモ予防運動は
1.開眼片足立ち
(必ずつかまるもののあるところで左右1分ずつ 1日3回)
2.スクワット
(椅子に腰かけるようにお尻をゆっくりおろす、そしてあげる 1日3回)
※膝がつま先より前に出ないように、安全のため椅子やソファの前で、深呼吸のペースで
3.ストレッチ、ラジオ体操、水中ウオーキング、関節曲げ伸ばし、各種スポーツなど
そして、「さあ、いい季節だ、歩こう」という方には、速歩の理想的なフォームを紹介してくださいましたので、チェックしてみてください。
視線は遠くに顎を引き、肩の力を抜いて、胸を張り、背筋を伸ばし、腕は前後に大きく振る
歩幅はできるだけ広くとり、かかとから着地…。
爽やかな風を受けながら、無理せずご自分のペースで前進してください。
次回の「おとなの楽校」は「パイロットに学ぶ空と飛行機、CAと考えるサービスのこころ」です。
興味深いお話が聞けそうです。お楽しみに。