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2015年08月

[No.55]阿川さん、素敵でした

更新日2015年08月09日

暑い日が続いていますが、お元気ですか!

まどかぴあでの男女平等推進センターフェスティバルは、8月1日満席のお客様とともに楽しい時間でした。
阿川佐和子さんのトークということでチケットは即完売、「残念!」という方々がたくさんいらして申し訳ない思いを致しました。若干の当日券を求めて朝6時半から並んでくださった方もあり、ありがたいことでした。
さて、“生”の阿川佐和子さんは気さくで若々しく爽やかで明るく元気で・・・素晴らしい“佐和子の風”を会場いっぱいに吹かせてくださいました。今も、清々しさが私の心に残っています。やはり素敵な方でした。
トークのタイトルは「人生は自分次第」、話の内容は多岐にわたりましたが、どのお話もわかりやすく楽しくてお客様の頷きと笑いに包まれたことです。
『聞く力』『叱られる力』の中にある話をひも解きながら、具体的なエピソードを次々に展開してくださいました。お仕事で“聞く人”をなさっているからでしょうか、私の聞きたいと思っていることを察知して見事にこたえてくださるのです。ですから、90分があっという間、こんなに楽しくて話しやすいインタビューは久しぶりでした。

「男女共同参画社会というけれど、私は男尊女卑の考え方の家庭で育ちましたよ。今は若い人たちは優しいし、やはりかわりましたね。社会でもっと女性が自然に頑張ればいいのに・・。

おとこ化するのではなく、そのひとらしくやれればいいと思いますね」

「父はとにかくうちの中で一番偉い人、叱られてばかりでしたよ。子どもの頃、ふすまの向こうで執筆をしている父を気遣って兄とそっと遊んでいても、気配がうるさいと怒鳴られて、母は私たちを映画館に連れて行ってくれましたよ。そこで、始まった映画は“家なき子”、何だか私みたいだって思った(笑)」

「『聞く力』がよく売れて増刷になったとき、とてもうれしかったですね。だって物書きのうちに育つと増刷というのは大変なこと、父の書いた本が増刷になると父の機嫌もよかったし、みんなうれしかった。だから増刷ということには特別の思いがあるのです」

「インタビューは難しいですね。ずいぶん前ですが、山崎豊子さんに会うために『大地の子』を読まねばならない。私は本読むのが苦手、本当に苦手なのです。上中下の長編を飛ばし飛ばししかよめなかったの。でも開いたところを読んで泣いた、4回泣いたのです。山崎先生にお会いして『4回泣きました』と言ったら『そう』と喜んでくださって、ホッとしたこと。対談のために、毎回100パーセントの下調べは難しい、無理ですね」

そうおっしゃりながら、阿川さんらしい聞く力で素晴らしい対談が進んでいるのですから素晴らしいと思います。あくまでも自然体、その魅力がよくわかりました。

 

 

一番新しい『負けるもんか』も大好評だということです。

また本を読みながら阿川さんに会ってみたいと思いました。忙しい中日帰りのスケジュール、実行委員さんたちの見送りに手を振って、福岡空港へと笑顔で向かわれました。

 

さて、まどかぴあのインフォメーションでは今深夜放送同窓会のチケット販売中です。

残りが少なくなってまいりました。お早目にどうぞ。

 

暑さが続きますが、お元気でよい夏休みをお過ごしください。

追伸…

フェスティバルのトークのご報告を早くしたくて、急ぎ原稿を書きました。

ところが、次の日、阿川さんのお父様の阿川弘之さんの訃報に接したのです。

大変な時に日帰りでまどかぴあまで来ていただいたことを思うと胸が痛みました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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