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館長の部屋

2020年07月07日

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2020年07月07日

[No.108] 新しい生活様式の中で

更新日2020年07月07日

お元気ですか!

今年は、いつもと違う春を過ごし、いつもと違う夏を迎えました。何だか半年が長かったような短かったようなコロナ禍の中での日々、誰もが生まれて初めて経験することばかり、私自身も心が萎みそうになりました。まだまだ大変な日が続きますが、まどかぴあも休館から明けて新しい取り組みに向かっています。

 

7月に入って、図書館は密にならない工夫をしながらご利用いただいていますし、生涯学習センターの講座、男女平等推進センターアスカーラの講座も始まりました。少しずつ、用心しながらのスタートです。皆様には、マスクの着用、検温、手指消毒をお願いしながら、まどかぴあもできる限りの取り組みを続けております。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

また、「おとなの楽校」が7月18日(土)、「ティータイムスペシャルコンサート」は19日(日)に開催です。

800席の大ホールに120席という、間隔をあけた状態での開催にいたしました。おとなの楽校は西日本新聞に大きく取り上げていただいたこともあり即日完売、アフガニスタンで中村哲さんがお亡くなりになってちょうど半年ということもあり皆さまの思いの深さが伝わってきました。当日は、30年以上中村哲さんの右腕として現地の医療活動に携わっておられた看護師の藤田千代子さんが映像を交えて講演してくださいます。

 

個人的なことですが、私は福岡高校の一年後輩です。一昨年の福岡高校の100周年のパネルディスカッションでご一緒させていただきましたが、そのときの映像をほんの一部ご紹介させていただこうかと思っています。

ディスカッションの最後に、こんなことをおっしゃっていたのです。

「やりたいことはたくさんあって、それも大きいですけど、何せ年齢制限というものが人生にはあります。しかし、私たちの仕事そのものは私一代で終わるべきものではありません。これを次の世代に受け継いでいこうということで今、いろいろと努力をしております。(中略)私は五十年か百年の内には何とかあそこが緑になってくれれば、と活動を続けていきたいと思っております」と。

また、「論語教育を受けて育ちましたが、一番心に残っているのは孔子が弟子に、人生で一番大切なことは思いやりであるとおっしゃったこと。どんな人に対しても自分がされて嫌だと思うことを人にしてはいけない、思いやりがあればどんなことでもできると、私もそう思います」とも話されました。

本当に、温かく、優しく、そして自然体の素晴らしい方でした。

当日は、藤田さんのお話を聞きながら、中村哲さんの壮大な生き方に触れていただけることでしょう。

 

さて、新しい生活様式の中でのまどかぴあのこれからの活動について、今職員みんなで考えているところです。さまざまなイベントの開催が難しく立ち止まっているのでなく、何かできることはないだろうかと模索しています。まどかぴあにできること、まどかぴあだからやらなければならないことがあるはずです。しっかり取り組みながら前進いたします。

 

暑さの中、新型コロナウイルス対策のマスク生活も大変ですが、どうぞお元気にお過ごしください。

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