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2020年04月

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2020年04月

[No.106] まどかぴあも、休館となりました

更新日2020年04月14日

お元気ですか。

新型コロナウイルスの感染拡大の中、国の非常事態宣言の翌日4月8日から、まどかぴあも休館とさせていただいております。様々な面でご不便をおかけ致しますが、ホームページの各担当部署からのメッセージにお目通しいただきますようお願いいたします。

がらんとした館内を歩きながら、初めて味わう寂しさと不安とやり切れなさに包まれています。早く、収束に向かいますように、効果のあるお薬やワクチン開発が進みますようにと祈りながら。

 

日々、刻々と変わる状況の中で、落ち着いて行動しなければと自分自身に言い聞かせつつ過ごしています。そんな中、身の回りから聞こえてくる声は様々です。

「子供たちのストレスが限界です、そして母親の私も疲れて」「仕事は休めない、しかし、感染が怖い」「施設に預けている親に会いたいけれど会えない」などなど、本当に悲痛な叫びばかりです。しかし、ここは、我慢したり耐えたりしながら、ともに乗り越えなければなりません。

そんな時に、一番心に効くのは誰かとつながっているという安心感です。「大丈夫?」「元気?」「頑張ろうね」「何かあったら連絡してね」、そんな言葉にすがるように暮らしています。会えなくても、友人との長電話がビタミン剤のように効くものだということもわかりました。

 

このところ、様々なメディアからの情報に敏感になっていますが、ドイツのメルケル首相の支持率が64%にはね上がっていると新聞で知りました。国民への語りかけが国民の心を捉えたのだというのです。心を一つにしてというメッセージに加えて、医療従事者への感謝、そしてスーパーマーケットで商品を並べてくれている人への感謝も忘れてはならないという言葉、私も深く感動したものです。目に見えないウイルスに立ち向かう不安、先が見えない不安、そんな中で一筋の光を求めて過ごす日々だからこそ、リーダーの語りかけるような言葉が人々の団結力に繋がるのだと思います。

 

私自身、ほとんどの仕事が中止や延期となり、家にいる時間に何をしたらよいかと考え込んでいます。本をたくさん買い込んではみたものの、今、できること探しの真最中です。

 

ニュートンはペストが大流行してケンブリッジ大学が休校になった時、故郷で時間を過ごす中、微分積分と万有引力を発見したと聞きました。ニュートンにはなれませんが、私たちにできることは、何なのか、落ち着いて思索の時間を持つことも必要なのかもしれません。

 

知り合いのドクターに「兎に角、ちゃんと食事をして、十分睡眠をとって、しっかりしっかり手を洗い続けることです」と言われました。

どうぞ、みなさま、呉々もお元気で、この時期をお過ごしください。

[No.105] 新年度、いつもとちがう春です

更新日2020年04月01日

4月、新年度のスタートです。

桜の花はあちこちで美しく咲き誇っていますが、その桜の花が「今年はいつもと様子がちがう」と驚いているのではないでしょうか。

世界中にひろがっている新型コロナウイルス感染症、私たちもいつもとちがう厳しい春の真ん中で立ち止まっている気がします。「これからどうなっていくのだろう」「いつになったら収束に向かうのか」「感染しないためにどうしたらいいのだろうか」、だれもが不安に包まれています。コロナショックはあらゆる分野に広がり、様々な職種の人々に大きな影響を与えています。

 

そんな中、まどかぴあも大変な状況にあります。コロナ感染症についての様々な情報をもとに各分野各担当の動きを皆で考えていますが、日々刻々と変化する数字の前で立ち止まったり迷ったり、その選択や決定に苦慮しています。

 

今後、日本全体の状況、そして、福岡県や大野城市近辺の状況の変化を注視しながら、動きを決め、新しい情報を様々な方法でお知らせして参りますので、それぞれの動きを受け止めていただき、ご理解頂きますようよろしくお願い申し上げます。図書館の開館、文化芸術担当の事業開催、生涯学習センターの講座開始、貸館の状況などにつきましてもホームページなどで急ぎ詳しくお知らせいたします。

 

まどかぴあスタッフも感染防止に努めながら日々の対応にあたっております。ご不明な点などはインフォメーションにお問い合わせくださいませ。

 

何よりも感染を防ぐためには、免疫力をつけることだといわれています。バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、どうぞお元気にお過ごしください。

ちょっと前に、イタリアの高校の校長先生が生徒へのメッセージの中に「この時期、よい本を読んで!」とありましたが、私自身も、うちの中で過ごす時間を豊かにする工夫をしなければと考える日々です。

 

新型コロナウイルス感染症克服にむけて、今こそ世界の叡智を集め、何らかの形で解決の光が早く見えますようにと祈りながら。

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